オーガニック、有機JAS認証の農産物って、おいしくて、身体にもいいの?その2

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オーガニック、有機JAS認証の農産物って、おいしくて、身体にもいいの?

オーガニック、有機JAS認証の野菜って、おいしくて、身体にもいい、というイメージがあると思うが、本当にそうなのだろうか?

COREZO(コレゾ)「食べられるほど健全ないい土から、世界一厳しい安全検査に合格した滋味溢れるお茶をつくり続ける親子」賞

有限会社いりえ茶園、入江 俊郎(いりえ としろう)さん、入江 隼之介(いりえ しゅんのすけ)さん

入江 俊郎(いりえ としろう)さん
COREZO(コレゾ)「食べられるほど健全ないい土から、世界一厳しい安全検査に合格した滋味溢れるお茶をつくり続ける親子」賞 入江 俊郎...
入江 隼之介(いりえ しゅんのすけ)さん
COREZO(コレゾ)「食べられるほど健全ないい土から、世界一厳しい安全検査に合格した滋味溢れるお茶をつくり続ける親子」賞 入江 隼之...

有機だろうが何だろうが、まずいものは売れない

「有機だろうが何だろうが、まずいものは売れません。他とはひと味もふた味も違うもの、私らなら、お茶の大吟醸を作り切らんといかんとです。ただ、まだ、全然、満足ばしとらんばってん、気候も天候もあることですが、一生かけても、息子たちの代に引き継いででも、追求していかねばならんとです。」

有機JAS法で、『有機』として使える農薬は50以上ある⁉︎

「実は、1998年、福岡県で有機認証を取った第1号は私ですが、一番に辞めたのも私です。有機JASは、決して無農薬ではなく、有機JAS法で、『有機』として使える農薬は50以上あります。こんな信用できない規定は世界に通用せんでしょ、って書いて、農水省に送ったら、次の日、黒塗りの車が何台も来ましたよ。辞めんでくれと言うので、アンタたちが私の眼の前で有機JASが認めている『マシン油』を飲んだら、認めるが、私は、口に入れて大丈夫なものしか使えんから認めん、と突っぱねました。」

食べられん土から食べられるおいしい作物ができるとや?

「ウチに視察や研修に来た人は、入江さんに茶園の土を食べさせられたってネット上によく書いているようですが、食べられん土から食べられるおいしい作物ができるとや?食べられんような肥料をやってね、それを吸収した作物は健康にいいといえるとか?という考えです。」

有機農産物の日本農林規格

使用禁止資材として、「肥料及び土壌改良資材(別表1に掲げるものを除く)、農薬(別表2に掲 げるものを除く)並びに土壌、植物又はきのこ類に施されるその他の資材 (天然物質又は化学的処理を行っていない天然物質に由来するものを除く)をいう。」とあり、別表で50種類以上の肥料、農薬の使用が認められている。

生産管理や生産管理記録の作成が適切に行っているかの確認だけで、出荷時の残留農薬検査等は義務付けられていない。

参考

http://www.nrs.pref.yamaguchi.lg.jp/hp_open/a1720160/00000008/21210%E3%80%80有機JAS農産物に使える農薬(別表2).pdf

有機加工食品の日本農林規格

有機加工食品、有機農産物加工食品、有機畜産物加工食品の全てに、「原材料(食塩、水及び加 工助剤を除く の重量に占める農産物(有機農産物を除く 、畜産物(有 機畜産物を除く 、水産物及びこれらの加工品並びに食品添加物(有機加 工食品として格付された一般飲食物添加物(一般に食品として飲食に供さ れている物であって添加物として使用されるものをいう。以下同じ 及び 加工助剤を除く の重量の割合が5%以下であるものをいう。」とあって、食品添加物と加工助剤(植物性油を化学抽出するときに使われるノルマルヘキサンなど)の使用は認められているのである。

参考

有機JAS検査認証制度

「農林水産大臣が認定、登録した、登録認定機関が、認定を行行い、認定後も生産農家や製造業者が認定 後も有機JAS規格に基づいて生産を行っていることを確認するため、最低1年に1回、ほ場又は加工場が有機の生産基準(有機JAS規格)を満たしていること、当該規格に則して生産できるよう生産管理や生産管理記録の作成が適切に行うことが出来ることを調査する。」とある。

過去、何度も不正が発覚しているようだが、登録認定機関の処分はあっても、認定、登録した側の責任は問われていないそうだ。

また、認定生産者の話によると、調査直後に認められていない農薬を撒いても、1年後の調査では確認できない場合、また、他の認められている農薬との区別がつかない場合も多く、結局は農業生産者の良心の問題だとのこと。

まとめ

有機農産物の日本農林規格は安全でおいしいという保証ではなさそうだ。

真剣に無農薬、無化学肥料の農業や自然農に取り組んでおられる生産者の方々が有機農産物の日本農林規格はザル法だと口々におっしゃるのはわかるような気がする。

入江茶園で使っておられるバイオ有機肥料は、どんなにカバーを被せていても、犬や鳥が来て、食い散らかされるそうだ。犬も鳥も喜んで食べるような肥料を使い、食べられないような土で作物を育てても、安心でおいしい作物は作れない、というのが入江さんの持論で、そんな考え方でやっているだけだとおっしゃる。

確かに、高橋さんがおっしゃるように農法は農業生産者の皆さんの生き方そのものなのかもしれない。

消費者の皆さんが野菜や農作物の品種、それを育てる農法、さらには有機加工食品の日本農林規格の実態にも目を向け、正しい知識を身につけて、判断できる人が増えれば、多様な在来種や固定種、農法も残っていくのだろう。

初稿;2015.06.22.

最終更新;2015.06.22.

 文責;平野 龍平

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