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COREZOコレゾ 「『ひろミツバチ』も自分が楽しんでるだけの自己満足、周りの皆んなが笑顔になったら、自分も楽しいと、コスチューム姿に紛れて人知れず善行を重ねる、南紀白浜の生きる伝説のスナックママ」 賞
林 ひろみ(はやし ひろみ)さん/ひろミツバチ/南紀白浜 白浜銀座通り スナック ムーンライト 代表(ママ)
プロフィール
地元の和歌山県と白浜を自腹で応援する「ひろみつばち」
和歌山県西牟婁郡白浜町
スナック ムーンライト 代表(ママ)
COREZOコレゾチャンネル
地元の和歌山県と白浜を自腹で応援する「ひろミツバチ」
「ひろミツバチ」 とは?
龍神温泉 季楽里龍神にミツバチ?の装束で現れたのは、南紀白浜の白浜銀座商店街で1980年からスナック「ムーンライト」を営んでおられる、ママの林 ひろみ(はやし ひろみ)さん。
ご紹介くださった季楽里龍神の小川さださんからは、取材の前日、全国の旅館やホテルの女性経営者が一堂に集まって交流を深め、観光振興を促進する目的で白浜で開催された「全国おかみさん交流サミット」にもミツバチのコスチュームで参加して、PRに協力してくれたが、白良浜の海開きをはじめ、「宿フェス」の「わかやま12湯サポーター」他、和歌山関連のイベントには、東京でもどこにでも自腹で来てくれて、地元の白浜と和歌山県を応援してくれる奇特な方、とだけ伺っていた。
何故、ミツバチのコスチュームなのかは、白浜町商工会女性部に所属していて、その商工会で白浜の白良浜近くの公園で朝市をするという企画があり、スナックなので朝市で販売する商品がなく、どうするか考えていたところ、その時に来店していたお客様に養蜂家の方がおられたので、和歌山県産のハチミツを分けてもらって出店することにした。お店のイベント用に用意していたおサルやクマやお相撲さんの他いろんな仮装用のコスチュームの中にミツバチもあったので、それを着て販売したところ、それまでお子さんと関わる機会がなかったが、こんなコスチュームを着ていると子供たちがどんどん寄ってきて、ちょっかいを出してくるし、イタズラはするし、発想が突飛でおもしろい子供たちと触れ合えるのが楽しくなった。
その内に、SNSで繋がった方から、ミツバチのことを聞き、自分でも調べてみると、ミツバチは、農作物の受粉を媒介して私たちの食生活を支えてくれているだけでなく、自然の生態系全体を維持するために不可欠な存在で、和歌山はフルーツ王国だし、スナックでも人と人のご縁を繋げてるし、丁度ええやん、ということで、以来、「ひろミツバチ」と名付け、12年以上、続けている。
返事は「はい」か「yes」のみ、呼んでもらったら、どこにでも行く、役に立ってるか邪魔してるかわからへんけど、自分が楽しいことだけさせてもらっているので、当然、全部自腹、お金をもらったら、お真面目にせんとあかんやん、とひろみママ。
2025年9月には、大阪関西万博で行われるイベントにもお声が掛かり、「ひろミツバチ」のコスチュームで参加できるなら、ということでOKしたら、衣装を持ち込むには物品検査が必要だが、着用して入場すれば問題ないとのことで、白浜から「ひろミツバチ」の姿で乗り込むらしいが、既にJR特急「くろしお」には何度も乗車済みで、南紀白浜空港ー羽田空港の航空便にも何度もこのコスチュームのまま搭乗していて、南紀白浜空港発の便だけでなく、イベントの時間が押して着替える時間がない場合は、羽田発の便にも搭乗しているらしい。
南紀白浜の生きる伝説
お母様が経営していたスナック「なぎさ」を改装してもらって「ムーンライト」として引き継ぎ、今年(2025年)で45年、先代からだと68〜9年以上、白浜銀座で営業してこられて、生まれ育った白浜では、子供の頃から遊んだり見てきている白良浜が大好きで、以前は、芸妓さんがたくさんいらっしゃって、お座敷に行くのに髪を整え、着物姿で白浜銀座通りを通っておられた頃は、風情があってよかった、とのこと。
地元の方々からは「南紀白浜の生きる伝説」とも呼ばれて愛され、白浜には別荘やリゾートマンション、企業の保養所も多いので他府県からのリピーターさんも多く、団体客から個人客へと需要が変化して白浜が観光集客に苦戦していた時期も近年のコロナ禍の時期も関係なく、スナックの経営は安定しているそうだが、税金はちゃんと払てるし、そんなん、考えてるヒマあれへん、とひろみママ。
皆んな周りが楽しかったら、自分も楽しいやん、とスナックのママとしても、お店を訪れる皆さんを笑顔にして、ご縁をつないでおられ、実際、お客様同士で何組もご結婚されていて、人を惹きつける魅力なのだろう、ひろみママの頼みなら一肌脱ぐという方が何人もいらしゃるとのこと。
コスチューム姿に紛れて人知れず…
実は、ひろみママの戦闘服である「ひろミツバチ」のコスチュームでの取材時には、そのキャラに入り込んでおられて、全く会話が噛み合わなかったのだが、その後、「ひろミツバチ」のコスチュームを脱いだ「素」の状態で、地元の方々も含めて夕食をご一緒したところ、何と「ひろミツバチ」だけでなく、いろんなところで、地域貢献や社会貢献をしておられることが判明した。
前述の白浜で開催された「全国おかみさん交流サミット」では、地元PRのために自費制作した「ひろミツバチ」うちわを「ひろミツバチ」のコスチュームで参加者の皆さんに250枚配ったそうだ。うちわの裏面には現在営業中の全店舗を掲載した南紀白浜銀座通りのマップが印刷されているところがミソで、通常は地元の観光協会とか商工会、商店街組合等がつくるものだと思うが、和歌山と南紀白浜を全国各地の方に知ってもらい、興味を持って遊びに来てくださって、何かの間違いでウチのお店にも来てもらえたらええなぁ、っていうだけやで、とひろみママ。
今年(2025年)大病を患って、2度の手術を乗り越えてこられたのだが、それもご自身の「ひろミツバチ」のコスチューム出演イベントスケジュールに合わせて、入院、手術、退院ををされたそうで、担当医も大変だっただろう。
万事がこの調子で、「地域貢献や社会貢献なんて何も考えてへん、『ひろミツバチ』も何もかも自分が楽しいことしかやってへんから自己満足やし、自分が楽しんでるのを見て周りの皆んなが笑顔になってくれたら嬉しいし、周りの皆んなが楽しかったら、自分も楽しいし、それだけやん、要らんこと書いたらあかんで〜」とひろみママに念押しされたし、人知れずされているからこそ、奥ゆかし〜いひろみママのお人柄そのものであり、値打ちがあるところでもあるので、これ以上は記さないでおく。
スナック ムーンライト
スナックにはここ数十年、行ったことがないが、「決してぼったくってませ〜ん」とおっしゃるので、行ってみたくなって、スケジュールの関係上、営業前の「ムーンライト」にお邪魔した。
「ひろミツバチ」キャラに溢れ、夜な夜な楽しい時間が流れているのだろうと拝察する。
COREZOコレゾ 「『ひろミツバチ』も自分が楽しんでるだけの自己満足、周りの皆んなが笑顔になったら、自分も楽しいと、コスチューム姿に紛れて人知れず善行を重ねる、南紀白浜の生きる伝説のスナックママ」である。
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