種タネの話2、トマトの品種で70%のシェアを握る「桃太郎」とは?

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種タネの話その2

前回、今と昔の小松菜は違う品種の野菜だという話をしたが、今回は、その続きでトマトの話を…。

トマトの品種で70%のシェアを握る「桃太郎」とは?

今や、これまでに約25種も開発されたという「桃太郎」シリーズという品種がトマトの70%のシェアを握っているそうだ。

都市近郊野菜だったトマトが、遠隔地の生産地からも運ばれるようになって輸送距離が伸びたため、輸送中に実が熟れすぎない品種へのニーズが高まり、日持ちする品種として「桃太郎」が開発されたという。

従来のトマトは、移動中に完熟しないようまだ青いうちに収穫していたため、味が悪くなったと不評を招いたが、「桃太郎」は、実が赤く熟してから、完熟するまでの時間が長く、熟した状態の実を収穫できるため、味、栄養価でも優れているそうで、市場を席巻したらしい。

これももちろんF1種だとのこと。

トマトは夏野菜なのに、冬でも食せるワケ

トマトは夏野菜なのに、冬でもハウス栽培で当たり前のように店頭に並んでいる。

冬には蜂は活動していないはずなのにどうして受粉できるのだろうか?

本来なら受粉した刺激で発生する植物ホルモンと同じ作用をするホルモン剤溶液を花にかける処理をして、花が受粉したと錯覚させて結実させるそうだ。

もっと知りたい方は、「トマトーン」で検索して頂きたい。

なんか不自然だな、と思うのは筆者だけ?

参考

農水省「特集1 食の未来を拓く 品種開発」

農作物のタネを知れば、私たちが置かれている立場がわかる⁉︎

ホンモノの「食」への関心が高まってくると、この醤油は伝統的な木桶で仕込まれているけれど、原料はどういう大豆や小麦を使っているのか気になってくる。

また、生産農家の方々の話を伺っていると、固定種、在来種、F1種、有機農、自然農、…、という言葉が聞こえてくる。

しかし、生活者であり、消費者である私たちの知らないことばかり…。

それは、商品価格には敏感に反応しても、その生産現場や生産過程には興味がなく、知ろうとしないことが最大の原因であり、それこそが問題ではないかと思う。

野菜の姿形、大きさが揃うと同時に私たちは選択の自由や権利を失ったのでは?

昔の八百屋では、大きさも形もバラバラのキュウリ、ナス、ニンジン、大根、…、をかごに入れて、ハカリで量って買っていたのをおぼろげながらに覚えているが、もう随分と前から、スーパーの店頭には、パックに入った異様に姿形、大きさの揃った野菜しか並んでいない。

大根にしても、何十種類とあって、そばつゆに添えるのは辛味大根、ふろふき大根には方領(ほうりょう)大根と、昔は使い分けていたそうだが、いつの間にか大根といえば、「青首大根」しか見かけない。

キュウリもまっすぐなキュウリばかりで、自然に育つ農作物の姿形、大きさまで揃うって、何かヘンな違和感を感じるし、どんな技術で品種改良したのだろうか?と誰も興味も持たないのだろうか?

まとめ

「桃太郎」の品種改良にかけた時間と労力は並大抵なモノではなかったようだ。おかげで消費者はいつでも完熟のトマトを食べられるという大きな恩恵を受けたが、その一方で私たちが失ったモノについても理解しておくべきだと思う。

既に、1965年にはトマトの販売種子の80%がF1種になっていたというから、今や在来種のトマトの味を知っている人は希少な存在ということになる。

今、私たちはどういう「食」を食べているのかを知るところから始めないと、「健康な食事」なんて理解できるはずがないと思うのだが、如何だろうか?

多くの「食」の原材料になる農作物の種タネのことを調べて、知るようなると、食に関する多くのことが見えてきて、このままではアカンとさらに強く思うようになった。

筆者なりに調べて、理解したことを少しづつお伝えしようと思う。

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COREZO (コレゾ)賞 事務局

初稿;2015.05.21.

編集更新;2015.05.21.

文責;平野龍平

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