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COREZOコレゾ 「精密光学機器の営業から転身し、伝統産業や地域産業の魅力を追求したいと全国400以上の醤油蔵を訪問して選び、100ml小瓶で提供する職人醤油・文化の伝道者」 賞
高橋 万太郎(たかはし まんたろう) さん/職人醤油 100ml小瓶醤油専門店
プロフィール
群馬県前橋市
100ml小瓶醤油専門店 職人醤油 運営
YouTube動画 COREZOコレゾチャンネル
高橋万太郎さん/職人醤油 ①「精密機器の営業から職人醤油の道へ」
高橋万太郎さん/職人醤油②「醤油の100ml小瓶をネット販売開始」
高橋万太郎さん/職人醤油③「東京進出から醤3プロジェクトへ」
高橋万太郎さん/職人醤油「醤油にも食材や料理との相性があり、バランスも大事」
高橋万太郎さん/職人醤油⑤「醤油の種類と使い分けの楽しみ方」
高橋万太郎さん/職人醤油⑥「地域別の醤油の特徴と食文化の関係」
受賞者のご紹介
精密機器の営業から「職人醤油」の道へ
高橋 万太郎(たかはし まんたろう) さんは、日本初で唯一の100ml小瓶醤油専門店「職人醤油」を運営する、株式会社伝統デザイン工房の代表。
日本でも有名な企業に就職して、3年間、精密機器の営業を経験した後、独立して何をするか考えていた時に、何かのラジオ番組の質問コーナーで、子育て中のお母さんから「子供にどんな本を読ませたらいいですか?」という質問に、どこかのエラい先生が「いいものというのは時間が証明しているので、長く読み続けられている本を読ませたらいいですよ」と、答えているのを営業車の運転中に聞いて、「なるほど、そう云えば、日本には、伝統産業とか、地域産業とか長く続いているものがたくさんあるな、そういうものならば、自分が好きになれる確率も高いな、それと同時に、オシャレなパスタ屋とかに行くより、古民家風のお蕎麦屋に行く方が好きだな」という感覚も合って、退職して、貧乏旅行で日本全国を巡り始めた。
どこの地域のどんな業種の方に話を聞いても、口々に「つくっているものには自信があるが、大手企業や外国産の商品とではコスト競争できないので、なかなか難しいよね。」とおっしゃっていたので、この辺りに自分の立ち位置があるかもしれない、逆に、消費者の立場から見た時、日常生活で欠かせない商品の中で、自分の意志で選んで買っていない商品は何かと考えた中のひとつが醤油だった。そこで、「醤油の勉強をさせて下さい。」と、近場の醤油屋さんから電話をして訪ねて、次の醤油屋さんを紹介してもらうことを繰り返し、30軒ぐらい巡ったところで、醤油の味比べがし易いように、100ml小瓶醤油専門店「職人醤油」を始めようと思ったと云う。
醤油の100ml小瓶をネット販売開始
関東近辺で30軒訪ねた中から協力してくださった8軒の醤油蔵から始めた100ml小瓶のネット販売だが、手づくりのWebサイトはご自身が見てもクオリティーが低く、これでは売れないと思い、そこに50本ぐらいの醤油が並んでいたら見映も良くなるだろうと考えて、2〜3年かけて日本全国いろんな醤油蔵さんをひたすら訪ね歩いている間に売れ始めた。
主にアポ無し、飛び込みで訪れたのだが、中には、その後の職人醤油の方向性を決めるような出会いもあった…。
東京進出、そして、醤油3プロジェクトとは?
ネットでも群馬の店舗でも売れるようになって、東京での出店を考えるようになり、東京の街を歩いていたら生まれて始めて財布を拾って警察に届けた後に出会った物件が気に入り、仮契約をした。出店準備を進め、いざ本契約の段階になって、計画は前もって提出していたのに内装等について大家さんからNGが出て、白紙に戻ったところで銀座松屋さんからお声がかかり、テナント出店が実現した。
次に、大手広告代理店と新しい醤油の買ってもらい方を提案していこうと云う取り組みを始め、スタートした「醤3」プロジェクトとは?
醤油にも食材や料理との相性があり、バランスが大事
「醤油屋さんから聞いた話だが、ラーメン屋さんの業界では、いい素材を集めたらいいスープができるかと云えばそんなこともなくて、醤油の質を少し落とした方が上手くまとまることもあって、全体のバランスが大事なような気がする。醤油はワインと似ているところがあって、赤ワインと相性の良い食べ物というと、牛肉のステーキ、醤油で云うと、たまりや再仕込のような濃厚系が合い、白ワインと相性の良い食べ物というと、白身魚とか淡白で素材自体を味わいたいもの、醤油で云うと、白醤油とか、薄口醤油が合うというように、大きく分けた種類により、相性の良い、食材や料理がある。」
「ワインの世界と同じで、赤と白の違いはどなたでも分かるように、醤油もたまりと白の違いから始めて、さらに細かくなると分かる人、分からない人がいるだろうけど、醤油の使い分けを楽しみながら、好みに合った醤油を見つけて欲しい。」と、万太郎さん。
醤油の種類と使い分けの楽しみ方、より良い保存方法
JASでは、しろ、薄口、濃口、再仕込、たまりの5種類だが、職人醤油では、九州の甘口醤油を別にして、6種類に分けておられる。万太郎さんオススメの使い方、保存方法を伺った。
地域別の醤油の特徴と食文化の関係、これからの職人醤油
関西は薄口、関東は濃口、九州は甘口と好みがあり、愛知のように同じ地域でたまりと白という対局にある醤油をつくっているところもある。日本全国の400以上の醤油蔵を巡られた万太郎さんに地域別の醤油の特徴と食文化の関係、そして、職人醤油でこれから取組みたいことを伺った。
大手醤油メーカーも参加されると云う「醤3プロジェクト」が大成功して、店舗だけでなく、家庭でも醤油を使い分ける習慣が定着し、世界に日本の醤油文化を拡めていただきたい。
COREZOコレゾ 「精密光学機器の営業から転身し、伝統産業や地域産業の魅力を追求したいと全国400以上の醤油蔵を訪問して選び、100ml小瓶で提供する職人醤油・文化の伝道者」 である。
動画取材;2021.10.
文責;平野 龍平
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