早川 久右衛門 さん・昌吾さん/カクキュー 八丁味噌 愛知県岡崎

早川 久右衛門 (はやかわ きゅうえもん)さん・昌吾(しょうご)さん

愛知県岡崎市

合資会社 八丁味噌・株式会社 カクキュー八丁味噌

代表社員 早川 久右衛門 さん

社長室長 早川 昌吾 さん

COREZOコレゾ「岡崎城から西へ八丁の地で1645年より味噌造り一筋、経験と勘で築かれた匠の技を後輩たちに伝え、数字に裏打ちされた技術と管理を取り入れて伝統の味を未来永劫に伝え続ける、19代と20代(候補)」賞

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早川 久右衛門(はやかわ きゅうえもん)さん/カクキュー八丁味噌 十九代「 八丁味噌の歴史とGI問題」

早川 昌吾(はやかわ しょうご) さん/カクキュー八丁味噌 二十代(候補)「八丁味噌のおいしい食べ方」

2020年度 第11回COREZOコレゾ賞表彰式(その9)「八丁味噌のGI問題について」

受賞者のご紹介

「カクキュー」さんの正式社名は、「合資会社八丁味噌」、八丁味噌の郷(工場見学・売店)は、「株式会社カクキュー八丁味噌」が経営されています。 お隣の「まるや八丁味噌」と同じく、江戸時代初期から伝統の製法で八丁味噌をつくりつくり続けておられる八丁味噌の本家本元の老舗味噌蔵です。 農水省のWebサイトによると、

https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/index.html https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i49.html 「地理的表示法は、地域の伝統的な生産方法や気候・風土・土壌などの生産地の特性が品質等の特性に結びついている産品の名称(地理的表示)を知的財産として登録し、それらの生産業者の利益の保護を図ると同時に、需要者の利益を図るよう取組を進めてまいります」とのことですが、「登録番号第49号=八丁味噌」の「特定農林水産物等の特性」としては、『赤褐色で色が濃く、適度な酸味、うまみと苦渋味といった他の味噌にない独特な風味を有する。愛知県民の濃い味を好む嗜好と相まって「名古屋めし」の代表的な調味料として定着。』としか、記載されていません。  

八丁味噌の名称は江戸時代に「八丁村で作った味噌」であることから「八丁味噌」と呼ばれるようになり、八丁村=現在の岡崎市八帖町で、江戸時代から現在まで受け継がれる伝統製法で、場所を変えることなく八丁味噌の味と品質を守り続けているのが、この本家本元の老舗2社です。

本家本元2社と農林水産省が登録した八丁味噌の違い

生産地  

本家本元2社   愛知県岡崎市八帖町(旧八丁村)  

農水省(GI)登録の八丁味噌    愛知県

味噌玉  

本家本元2社   握り拳ほどの大きさ  

農水省(GI)登録の八丁味噌   直径 20mm以上、長さ 50mm以上

熟成期間  

本家本元2社   天然醸造で 2 年以上(温度調整は行わない)  

農水省(GI)登録の八丁味噌   一夏以上熟成(3 ヶ月以上・温度調整を行う場合は 25℃以上で最低 10 ヶ月)

仕込み桶  

本家本元2社   木桶のみ(約 6 トン仕込める大きさ)   重しは、天然の川石を円錐状に組み上げ、約 3 トン積み上げること  

農水省(GI)登録の八丁味噌  タンク(醸造桶・材質は問わない)   重しの形状は問わない

添加物  

本家本元2社   (酒精) 使用していない  

農水省(GI)登録の八丁味噌   登録公示内容に記載がないが使用しているものも含まれる 

この似て非なる規格を同じだと思われますか? 八丁村(現、岡崎市八帖町)=愛知なのでしょうか?

本家本元2社は、自社の八丁味噌と農林水産省が登録した八丁味噌が同じだと認めない限り、八丁味噌」を名乗れなくなるそうです。

伝統製法を守り続けることを最優先し、生産設備(味噌の仕込蔵)も限られているため、生産量や規模の拡大を図ることはできず、伝統製法により、手間も時間もかかるため、自ずと価格競争力のある商品にはなり得えません。

シャンパンの方が有名だから、違う製法でつくったスパークリングワインもシャンパンと名乗って売らせるようなものです。

「生産業者の利益の保護を図ると同時に、需要者の利益を図る」とありますが、登録番号第49号に関しては、消費者には何の利益もなく、原材料欄に「八丁味噌」と表記することで利益を得る企業も多いのではないでしょうか?

消費者のホンモノを選ぶ権利を守るためにも、本家本元老舗2社の署名活動にご協力、ご支援を!

https://www.hatcho.jp/news02/detail.php?no=1528088863

動画取材;2020.11.