古屋 和義 さん/れんず屋 メガネレンズ専門店 東京都

COREZOコレゾ 自衛隊指揮官時代にランチェスターの法則他軍事戦略を学び、実践してきた経験から、商品名・スペック・価格を明示し、日本初のメガネレンズ専門店を始めた業界の風雲児」 賞

古屋 和義(ふるや かずよし) さん/メガネレンズ専門店 れんず屋

プロフィール

東京都

メガネレンズ専門店 れんず屋 代表

  • 平成12年(2000年) れんず屋 荒木町店(実験店舗)開業 ・・・ れんず屋の始まり
  • 平成12年(2000年) れんず屋 曙橋店開店
  • 平成13年(2001年) れんず屋 四谷店開店 ・・・ 荒木町店を四谷店へ移動
  • 平成14年(2002年) れんず屋 神保町店開店
  • 平成14年(2002年) れんず屋 オフィシャルホームページ開設
  • 平成15年(2003年) 有限会社 れんず屋 会社設立
  • 平成16年(2004年) 楽天市場にて通信販売店開店
  • 平成17年(2005年) アイケアれんず屋 三省堂自遊時間店開店
  • 平成18年(2006年) 携帯版ホームページ開設
  • 平成18年(2006年) 神保町店をメガネレンズショールームへ移行
  • 平成20年(2008年) 三省堂書店神保町本店3階開店 ・・・ 三省堂自遊時間店より移転
  • 平成22年(2010年) れんず屋 匠-TAKUMI- 開店
  • 平成24年(2012年) れんず屋 三省堂店 3階から6階へ移転
  • 平成26年(2014年) れんず屋 四谷店 閉店
  • 平成29年(2017年) れんず屋 三省堂店 閉店

YouTube動画 COREZOコレゾチャンネル

れんず屋 ①「日本初のメガネレンズ専門店を始めた経緯」

れんず屋 ②「メガネレンズの価格とその違い、選び方」

れんず屋 ③「メガネレンズの原価率と価格を公表しない理由」

れんず屋 ④「大手メガネチェーン店が低価格販売できるワケ」

れんず屋 ⑤「自分に合った医療機器であるメガネレンズの選び方」

受賞者のご紹介

日本初のメガネレンズ専門店を始めた経緯

筆者も中学生の頃から近視になり、眼鏡を50年以上、使用してきたが世界の中でもアジアは近視の人口が多く、日本では人口の2分の1以上、約7000万人がメガネを使用し、学生の近視割合は小学生で30%、中学生で50%、高校生で60%だそうだ。

眼鏡レンズは医療機器だそうだが、眼鏡を使用している方でご自身のメガネレンズのメーカーや商品名、スペックをご存じの方はどのぐらいおられるだろう?

「メガネレンズ 価格表」と検索してトップヒットするのが「れんず屋」さんで、筆者は40代の頃から老眼が始まり、遠近両用累進レンズを使用するようになって以来、この「れんず屋」さんにお世話になっているのだが、当時からメガネレンズのメーカーや商品名、スペック、価格を明示している眼鏡店はほとんどなかった。

れんず屋さんWebサイトからの引用

 

もともとは眼鏡学校の卒業生3人で平成12年に試験的に始めた店です。スリープライスショップ、チェーン店のセット販売、フレームのコンセプトショップなど、レンズの存在感がなく、まるでフレームのおまけのように扱われています。

 

学校では、視力測定・加工・レンズの特性などの授業が主体なのだから、『レンズにこだわった店を!』 『フレームよりレンズ優先』 『視力測定、レンズ説明重視!』などを考え、フレームを置かないメガネ店を2階、4坪の店でスタートしました。(実際には、おくスペースとお金がありませんでした。)

メガネは毎日使う、こんな身近な製品なのにレンズは 『複雑』 、『不明瞭』、店舗・HPを通じて出来るだけ丁寧にご紹介し、お客様の 『感動』 『満足』 の為に頑張る会社にして行きたいと思います。

 

メガネといえば、ほとんどの方はフレームをイメージされると思います。フレーム、サングラス、ショップ案内などはインターネット、広告、雑誌上に数多く紹介されていますが、レンズについては、ほとんど知られていません。理由について考えると、レンズの選択はお客様の目的・度数・予算に応じて数百種類あり、その情報全てをチラシや来店時のわずかな時間で説明することが出来ませんでした。

 

ブランド・デザイン・機能性を重視したフレームの専門店があるならば、わたくし達スタッフ一同は『レンズ』を第一に考えた専門店を目指し、お客様の私生活に『最適・最高品質・満足』をご提供していきたいと思います。まだまだ分かりづらい点があると思います。ご質問・ご意見などお聞かせ頂き、毎日使うメガネレンズについてお役に立ちたいと思います。

古屋社長がれんず屋さんを始めた当時は、メガネレンズのメーカーや商品名、スペック、特に価格を明示しない、という暗黙の了解があったそうで、そんな中、価格を明示したことでさまざまな圧力がかかったそうだ。

メガネレンズの価格とその違い、選び方

れんず屋おすすめ遠近両用累進レンズのWebページでは、メーカー、グレード別におすすめ度、特徴、評価が明示されており、取り扱い商品は全て価格も公開されている。

れんず屋さんでは、早い時期からWebサイトに力を入れておられて、集客と自社のデータベース化の他、同業他社がやらない情報を公開しているので、同業他社の方々からも注目されて、数多く訪問してPVを増やしてくれた結果、検索でも上位にランクされる効果も出ている、とおっしゃる。

メガネレンズの原価率と価格を公表しない理由

自衛隊を辞めた後、料理学校を出て飲食店を始めるつもりだったのが、眼鏡店を手伝って驚くべきメガネレンズの原価率を知ったことがメガネレンズ専門店を始めるきっかけになったそうだ。

21年9月、筆者は、最大手メーカーの最新(21年7月発売)、最高峰の遠近累進レンズは、どんな見え方をするのか知りたくて、れんず屋さんのキャンペーンを利用してそのレンズを購入したのだが、某眼鏡店さんでは、同じレンズが4倍以上の価格だったのには驚いた。れんず屋さんでは、これでも十分な利益があるとおっしゃっているが、一体、どれだけの利益率を取っているのだろう?他の眼鏡店の従業員さんが社員販売価格より安いのでれんず屋さんに来るというのも頷ける。

2年前かられんず屋さんオススメの大人のPCレンズ(PC画面に焦点距離を合わせた遠近累進レンズ)を外出用と併用していて、とてもPC作業が楽で手放せなくなっているのだが、そのような提案をしている他の眼鏡店を見たことがない。れんず屋さんでは、近々累進メガネレンズはお客様の満足度が低いので取扱ってはいても積極的には販売していないそうだ。

大手メガネチェーン店が低価格販売できるワケ

最低限の基準がないと、眼鏡を必要とする消費者の皆さんがレンズを選ぶこともできないことから、古屋社長ご自身が実際に試してみて、価格も考慮の上、レンズのオススメランキングを決めておられる。

遠近両用レンズが実用化されたのはまだ40年ぐらいのことで、初期のものは全く使えなかったが、年々、進化し続けていて、ここ4〜5年に発売されたものはもうこれ以上、改良の余地がないところまで完成しているそうだ。

その一方で、メガネレンズは無色透明で外見では区別がつかないため、TVや家電製品、PC関連では考えられないことだが、10年、15年以上前の設計で1世代も2世代も前のレンズが最新設計のレンズと一緒に販売されている摩訶不思議な状態で、大手メガネチェーン店でセット販売されている遠近両用レンズには、2世代前の設計のもの(筆者が実際に調査したらその通りだった)や、販売店専売のOEMレンズを使用しているところが多く(こちらもその通りだった)、レンズに付けられている隠しマークを調べても、OEMレンズは市販のどのグレードのレンズは分からないし、メーカーも絶対に教えてくれない、と云う。

設計が新しく、価格の高いレンズが性能が良いのは当たり前で、クレームも少ないそうだが、それでも古い設計のレンズを使用するのは、交換保証をしてでも十分採算がとれるビジネスモデルを確立しているのであろう。

メーカーも最新設計のレンズを販売したくても、れんず屋さん以外の眼鏡店では、1組10万以上もするようなレンズがおいそれと売れるはずがないだろう。

自分に合った医療機器であるメガネレンズの選び方

「近視の単焦点レンズなら、どこで購入しても技術的な差はそれほどないだろうけど、遠近両用累進レンズを使ったことのない販売員から購入するのは、運転できない販売員から車を購入するのと同じですよ。そんな人から買わないですよね?医療機器であるメガネを国家資格のない販売員が販売しているのは世界的にも珍しく、メガネフレームの見かけも大事でしょうけど、フィッティングの方が重要でね、眼鏡店に全ておまかせではなく、消費者の皆さんも最新の正しい情報を入手して、知識を身につけておくことが大事です。」

「その上で、Webサイトをみれば、その眼鏡店がどの程度の知識があるかは分かるし、検眼をしてもらうとその販売員のレベルも分かるし、信頼できる眼鏡店はご自身で探すしかありませんが、根気よく探せば、ご自身に合った眼鏡店が見つかるはずです。」

「ウチのWebサイトは4大メーカー全ての情報を網羅しているので、レンズメーカーの新入社員さんは、先輩社員から目を通しておくよう、指導されるそうです。」と、古屋社長。

筆者もメガネが必要な方は、れんず屋さんのWebサイトを一読されることをお勧めする。れんず屋さんのような眼鏡店が業界標準になって欲しいものである。

COREZOコレゾ 自衛隊指揮官時代にランチェスターの法則他軍事戦略を学び、実践してきた経験から、商品名・スペック・価格を明示し、日本初のメガネレンズ専門店を始めた業界の風雲児」 である。

動画取材;2021.10.

文責;平野 龍平

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