牧 一心(まき いっしん) さん/株式会社オーシャン/愛知県 西尾市議会議員

COREZOコレゾ 「ハズフォルニアって何?何やってんの?どこにあるの?ちょっと見に行こか? で、来てみたら、何となくいいよね!そんなハズフォルニアの風を吹き込み、議会を一新するハズフォルニアン」賞

牧 一心(まき いっしん)1

牧 一心(まき いっしん) さん/株式会社オーシャン/愛知県 西尾市議会議員

プロフィール

石窯Pizzeria Ocean

株式会社オーシャン

ハズフォルニア 代表

西尾市議会議員

動画 COREZOコレゾチャンネル

宮本 貴史(みやもと たかし)さん/宮本農園・みやもと糀店・牧 一心(まき いっしん)さん/愛知県西尾市ハズフォルニア「ハズフォルニアってなに?

受賞者のご紹介

ハズフォルニアって何?

牧 一心(まき いっしん)さんが、店長兼ピザ職人として腕を振るう、「石窯Pizzeria Ocean」は、「旧幡豆郡」(旧一色町、旧吉良町、旧幡豆町・現愛知県西尾市寺部町)にある寺部海水浴場近くの海を見渡せる抜群のロケーションにある。

牧さんをご紹介下さった、アニキ分の宮本 貴史(みやもと たかし)さんも同席して下さった。なんでも、 牧さん のお父様とお親しいそうだ。

幡豆

―なんか、なんとなく、とってもハズフォルニアですよね?

(牧)「このオーシャンは、ハズフォルニアの象徴みたいなお店で、遠くからのお客様が多いので、もっと地元の人にも来て欲しいですね。しばらく前は、オーシャンしかなかったけど、仲間が始めたカフェや飲食店も増えつつあります。」

オーシャン

(牧)「ここ幡豆って、名古屋から1時間半、西尾市中心街から、30分程の適度な距離感があって、海と山がすぐそばにあり、自然が残っていて、人も優しいですよ。でもね、幡豆郡幡豆町だったのが、西尾市と合併して、西幡豆町という地名だけが残ったんですよ。」

―「ハズフォルニア」って、「幡豆(はず)」+「カリフォルニア」の造語でしょ?宮本さんのFBで時々、見かけるのが気になっていました。

(牧)「4~5年前から仲間内で使い始めていたんですが、幡豆というエリアは魅力的な場所だよ、という人たちが集まって、ワイワイやっていて、『幡豆っていいよね』って思いも込めています。」

(宮本)「『幡豆っていいよね』と云うのは、後付けですが、今は、そうですね。」

最高のロケーション

―このロケーション最高ですね?

幡豆2

(宮本)「ここのオーナーはサーフショップをやっている人で、僕は、昔からよく知っていて、僕の他、他5人ぐらいのメンバーが自分たちが作った農産物を自分たちで調理して提供できる店がやりたいってことで、不動産屋でこの場所を探してきたり、オープンにも関わって、オープン当初は、使用する農産物も作っていましたし、今も使ってもらっています。」

(牧)オーシャンは、遠くからのお客様が多く、地元の人にもっと来て欲しいですね。

―牧さんはどうしてこちらに?

(牧)「母は、米国人で、僕は、3歳までカリフォルニアで育ち、その後、西尾市内の家と行ったり来たりしていて、オーシャンが2010年にオープン開店して1年後ぐらいに、手伝いで入って、ピッツェリアを始めさせてもらいました。」

―それもハズフォルニア?

(牧)「ハハハハ、そんなことはないのですが、ハズフォルニアって云い始めてから、西尾市が関心を持ってくれて、話に呼ばれたりするようになりました。」

ハズフォルニアのメンバー

―ハズフォルニアのメンバーは?

(牧)「8人で、半分は地元民、半分は移住者、農業、麹屋、飲食、映像、写真、行政、広告、ケーブルテレビで、多種多様ですね。」

―メンバーがいるってことは、何かやっているのですか?

(宮本)「ハズフォルニアに関心があって、関わっている人は全員ハズフォルニアだし、誰もハズフォルニアでないみたいな、ハハハハハ。」

幡豆3

(牧)「ハズフォルニアって、冗談みたいなことから遊びの延長で始めたら、新聞や雑誌の取材が来て、段々、広がって来たんです。」

西尾・幡豆の未来を考えるワークショップ

(宮本)「実態のなさがおもしろかったし、ハズフォルニアで何かやりたい、というグループのアイデア、企画がおもしろければ、全面的にサポートしに行くようなスタイルでやってきましたが、そろそろ、ハズフォルニアとしての一つの活動のカタチとして、残してもいいな、ってことになり、2018年にHAZUFORNIA暮らしデザイン部として、『西尾・幡豆の未来を考えるワークショップ』というイベントを企画して、実施しました。」

―どのようなイベント?

(牧)「田舎は都会と比べると変化が少ないので、テーマは、社会人の学び場づくりですね。具体的には、ここはポテンシャルはあるので、地方創生、地域の活性化に関わっている講師を呼んで、3回講演をしてもらい、最後にグループワークをして、この町で何がやれるか、ディスカッションをしました。」

(牧)「そのイベントをやるにあたって、場所を借りたり、協賛をもらったりするのに、そろそろ、団体名のようなものがいるのかなということになって、メンバーは、僕より年長者ばかりなのですが、個々でそれぞれの得意分野を役割分担していて、僕が地域団体を登録するのに手続きをしていたので、その代表みたいな形になっています。」

友引市

―そのイベントの後は?

(牧)「色々、意見やアイデアが出たので、それぞれが何をやっていくか、次の段階に入ったところです。」

(宮本)「具体的には、自然の中で無認可の保育園をやりたい、という人がいたり、年に2回尊王さんという酒蔵の蔵開きに合わせた友引市を開催していいますが、実行委員の皆さんが高齢化してきて、次の世代に引き継ごう地元の若者たちで動きがあります。」

―友引市とは?

(宮本)名鉄西蒲線廃線問題対策で12年ぐらい前から年に二回、友引の日に開催されていて、このすぐ近くの西幡豆駅周辺の酒蔵とお寺で20店舗ぐらい出店があり、名鉄を使って来てもらおうという取り組みです。

ハズフォルニアが上手くいってるのは、地元の皆さんと仲がいいところ

―ハズフォルニアの今後は?

(牧)「元々、猿ヶ島、兎島や西浦温泉、三ヶ根山等々で栄えた観光地だったので、外から人が来ても、新しいことをしても、イヤな顔はされないし、若者たちが何かをするといえば、新しいことをして地域を盛り上げてくれるならと、全面的に応援してくれる雰囲気がある土地柄です。」

(宮本)「僕が11~2年前に幡豆町に移住して来た時も役場の人がすぐに来て、町長に会わせてもらい、この町で何がやりたい?って聞かれ、何かと世話になりました。僕がしてもらったことを新しくこの町に来た人にもしてあげたい、という思いもあります。」

(宮本)「あるものを最大限に活かすことを考えていて、ハズフォルニアは、遊びの延長線上にあるけど、地元のいいものは守りたいというのは、前提にあるので、なし崩しに何でもいいとか、誰でもウェルカムにはしていません。」

(牧)「ハズフォルニアが上手くいってるのは、地元の皆さんと仲がいいところですね。昔からやってる方々から、凄いね、いいね、って応援していただくと、こちらは、そう云ってもらえるだけで有難いし、もっと頑張らなくっちゃ、という気合いが入りますね。」

暮らしデザイン部

―ハズフォルニアの情報発信は?

(牧)「暮らしデザイン部は、フェイスブックページを使いました。情報発信もやろうと思えば、いつでもできるけど、誰がやるのというのもあります。立ち上げて稼動していないのが一番さみしい…。」

(宮本)「その先はビジネスとして成り立つかの問題もありますので、西尾市のホームページの中でやらせてもらうとか、これも次の課題ですね。」

―就農者は増えているんですか?

(宮本)「ここは、山が迫っているため、広い農地がなく、大規模農業はできませんが、自分の身の丈に合った農業はできるので、志のある若者が就農し易い環境はあるので、徐々に増えてきています。」

―牧さんの次の世代の巻き込みは?

(宮本)「う~ん、そこなんですよね、今は、彼の下の世代がいないので、鋭意、検索中です。」

牧一心

地元の仕事を増やしたい

―牧さんの今後は?

(牧)「僕自身、この町に住んでいる感覚をもっと持ちたいと思っていて、いい町で、大好きだし、盛り上げて、もっと訪れもらいたい、と云う想いもあります。」

(牧)「友人たちが個人で店を開いていますが、どこも流行っていますし、こちらのお店をやっていて、魅力的な店さえ作れば、お客様はついてくれるという感覚はあります。」

(牧)「当店のピザにも地元の食材をふんだんにに使っていますが、この辺りの醸造や西尾の場合は抹茶、地元の小麦粉とか油、地元の食材を使うことで、それなりの料金をいただけるし、その土地ならではのやり方を出せば、遠くからでもお客様が来て下さいます。」

オーシャン2

(牧)「幡豆の海岸部だけでなく、西尾市内には、「はとや」さんぐらいしかないので、地元の生産者と関われて、ビジネスにり、この町の魅力を発信できる店をつくりたいと思っています。」

(牧)「実際、お客様が求めているのは、そこでしか食べられないもの、買えないものです。原材料に近いものだと利幅も薄くなるが、醤油とか加工品になると、ちょっと増えるし、さらにそこから調理すれば、さらに増えます。そうして、地元の仕事を増やすのが、僕の次の目標です。」

COREZOコレゾ「 ハズフォルニアって何?何やってんの?どこがハズフォルニアなん?ちょっと見に行こか?で、来たら、何となくいいよね!ハズフォルニヤンの活動 」である。

最終取材;2018.11.

初稿;2019.01.

最終更新;2019.01.

文責;平野龍平

 

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