Brad Towle(ブラッドトウル)さん

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存
  • 2

COREZOコレゾ「観光を通じて地域を良くしていく、世界に開かれた持続可能で上質な観光地づくりを、外国人職員として、推進、実現してきた功労者」

Brad Towle(ブラッドトウル)さん

プロフィール

国籍 カナダ

1994~ マニトバ大学スポーツサイエンス学部(4年)

1998~ ケベック大学フランス語学部(1年)

1999~ 旧本宮町でALTとして勤務(3年)

2002~ ファニーアルパインリゾートにて日本人ツアーガイド・スキーインストラクター(冬季 2シーズン)

2003~ 世界遺産 カナディアンロッキーにてプロのハイキングガイド(夏季 2シーズン)

2005~ 愛・地球博カナダ館ホスティングスタッフ(半年)

2005~ 北海道ルスツリゾートにてスキーインストラクター(冬季 2シーズン)

2006~ 世界遺産 カナディアンロッキーにてプロのハイキングガイド(夏季 1シーズン)

2006~  田辺市熊野ツーリズムビューロー  国際観光推進員 プロモーション事業部長

2010~ 一般社団法人 田辺市熊野ツーリズムビューロー 国際交流員 プロモーション事業部長

受賞者のご紹介

Brad Towle(ブラッドトウル)さんは、一般社団法人田辺市熊野ツーリズムビューローのプロモーション事業部長。

目的意識の高い外国人旅行者の誘客促進のため、また世界に開かれた質の高い持続可能な観光地を目指し、田辺市や熊野エリアの魅力発信と、受入地のレベルアップ、主に国内外のFIT(個人旅行客)を対象とした着地型旅行業に取り組んでおられる。

一般社団法人田辺市熊野ツーリズムビューローの多田稔子会長によると、

一般社団法人田辺市熊野ツーリズムビューローの取り組みの最大の功労者

「一般社団法人田辺市熊野ツーリズムビューローは、行政からプロモーション委託費と職員派遣の支援をしてもらって、今では、スタッフ20名強の組織に育ちましたが、ここまでやってこれた最大の功労者は、今、ビューローのプロモーション事業部長をやってもらっている、カナダ人のBrad Towle(ブラッドトウル)です。」

外国人目線が必要

「2004年の熊野古道の世界遺産登録まで、外国人を受け入れたことのない地域でしたから、外国人を呼び込むなら、外国人目線が必要だと考えました。それで、本宮町でALT(Assistant Language Teacher・外国語指導助手)していたことがあり、熊野古道のほとんどを踏破していて、地域と観光に対する考え方もしっかりしていた、彼に白羽の矢を当てて、来てもらい、旅慣れた観光客にターゲットを絞り、地域の人たちに優しい観光を推進する戦略を立てました。」

世界に開かれた質の高い持続可能な観光地を目指す

「我々の組織や取り組みは、はじめからきちんと計画的につくって来たのではなく、“世界に開かれた質の高い持続可能な観光地を目指す”と云うミッションを達成するために、次々と目の前に現れる課題を一つ一つ解決し、一つ一つコツコツと積み上げてきた結果です。」

「情報発信と現地受入れのレベルアップが重要だと考え、Webサイトの多言語化、メディア・エージェントツアー等の情報整理・発信事業、事業者向け外国人受け入れセミナー、エリアマップの作成の他、欧米豪のFITの受け入れに必要なことや地域との接点の持ち方等、彼の目を通して全部実行してきました。」

アルファベット表記の統一

「まず、アルファベット表記の統一ですね。例えば、当時、熊野本宮大社の英訳が19通りもありました。外国人の方にしてみれば、19の熊野本宮大社があるのか?ということですよね?何をするにも、ひとつ、ひとつ、スタンダードを決めながら、コツコツやってきました。」

広域マップ

「熊野古道は、和歌山、三重、奈良の3県に跨っており、熊野古道を歩くには、田辺だけではなく、広域的なマップが必要なので、作成しました。」

外国人観光客対応セミナー・コミュニケーションツール

「英語が話せなくても心配はない、まずは相手の文化を知ることが大切、ということで、宿泊施設や交通事業者、神社の巫女さんに至るまであらゆる観光関連事業者に対し、それぞれの立場・状況に応じたセミナーを実施し、また、外国人観光客とのコミュニケーションツールとして“指さしツール”を作成、英語をベースに、仏・中・韓・スペイン語での多言語対応のWebサイトやパンフレットを作成、日英併記の案内板の整備も行ないました。」

交通手段の整理・時刻表

「移動する交通手段は公共の路線バスしかないので、自分たちで全部のバス会社の時刻表を集めてきて、ブラッドが外国人の目線で、見やすく整理統合し、ローマ字を併記して1枚のシートにまとめるという、細かい作業を続けて、この地域の時刻表を全てつくりました。」

旅慣れた、質の高い旅行者に訪れてもらえる地域に

「熊野古道は巡礼の道として、外国人観光客にはよく認知してもらっているので、荒らされたり、ごみが捨てられることはまずありません。そこは、我々のプロモ―ションを褒めて欲しいところで、数を追うと、観光地の名所、旧跡等は、荒らされる可能性が高くなりますが、地道にブラッドが外国人に分かるように、きちんと魅力を紹介してくれて、2泊3日とか、時間を掛けて、3~40km歩いてくれる人にターゲットを絞って、そういう人が来てくれているので、荒らされようもありません。数は、結果として増えるものだと考えています。」

「住んでよし、訪れてよし、なんて云われていますが、住んでる人が楽しくなければ、訪れて楽しい訳がなく、そこを大事にしてくれているのが、ブラッドなんです。熊野と云う地域をすごく愛しているからこそ、できることだと思います。」

Webサイトの検索トップ=ユーザーニーズにフォーカス

「熊野古道」で検索すると9位だが、「kumano」では1位、2位を占め、熊野古道を歩く80%以上が外国人だそうなので、そのニーズにフォーカスしていることが伺える。

実に、多彩で詳細な情報コンテンツの数々が掲載されていて(外国語版も同様)、例えば、熊野古道の区間毎に、道の高低差とともに、携帯電話の電波状態が3社キャリア別に掲載されているが、このWebサイトのコンテンツは、全て利用者からの要望を元に作成され、新たな問い合わせには、都度、現場にも出向き、実状を詳細に調べた上で対応、更新しているので、結果として同じ問い合わせは少なくなり、改善すべき点は、行政はじめ、関係業者、団体に伝え、地域が一体となって来訪者へのおもてなしの向上に取り組んでいるとのことである。

ガイドブック「KUMANO KODO 熊野古道」

ブラッドさんが書き下ろしたガイドブック「KUMANO KODO熊野古道」を購入し、英語は得意でないので、パラパラと目を通しただけだが、写真も魅力的で、日本語版も出して欲しいと思う出来栄えだ。

一般社団法人田辺市熊野ツーリズムビューロー多田会長とブラッドさんは、田辺市熊野を世界に開かれた持続可能で上質な観光地にするというミッションをコンプリートする両輪である。

COREZOコレゾ「観光を通じて地域を良くしていく、世界に開かれた持続可能で上質な観光地づくりを、外国人職員として、推進、実現してきた功労者」である。

最終取材;2018.07.

初稿;2018.08.

最終更新;2018.08.

文責;平野龍平

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存

フォローする

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です